Virtual Eye 第31回 田沼意次(1988年7月)


 ワイロ。政治があれば必ず存在するものである。今日の収賄事件を小粒にみせてしまうようなワイロ政治の親玉が江戸時代にいた。18世紀は明和、安永の頃のことだから今から220年ほど前のこと。老中田沼意次である。などともったいぶって書いてみたが彼の名前を耳にしたことのない人もそうはいないだろう。江戸時代、もしかしたら日本史の中では、唯一、人名が時代の呼び名となっているほどの有名人なのである。
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